残される者、遺された者が すべきこと

身近な存在を、失うかもしれないとき。失ってしまったとき。悲しみだけでは済まされない、いろいろな現実をお伝えできたらと思います。

口座凍結前に預金は下ろしていいのか

いよいよお別れのときが
近づいてきてしまったとき、
現実的な問題として
まとまった資金が必要になります。

そこで、
「死亡日直前」、あるいは
「死亡日直後」に
故人の預金を引き出して良いのか?
という疑問が発生します。

実状として、
金融機関が口座を凍結するまでは
預金の出し入れは可能です。

ただし、
死亡の直前に払い戻した額は
相続税の対象となります。
慌てて自分の口座に
全額を移したとしても、
そのお金は課税対象なのです。


例外として、
葬儀にかかる費用として
通帳から下ろした金額については
非課税です。


税の問題もありますが、
それよりも身近な問題として
周囲に相談なく勝手に
預貯金を動かしてしまった場合、
他の親族からの反感を
買ってしまう可能性があります。

親族に相談する猶予がなく
お金をおろすような場合は
後々争いの火種を作らぬよう、
いくら引き出したか
何にいくら使ったかなどを
明確にしておき、
領収書や明細の保管を徹底すると
いいと思います。